台風12号激甚災害現場の視察
2011年11月04日
平成23年11月4日午前10時~17時まで十津川⇒五條市大塔⇒野迫川村の順で台風12号の被災現場をみんなの党の奈良県内の3支部で視察に行ってきました。
奈良県北部から十津川の災害現場までは3時間以上を要するため、前日は十津川温泉上湯に一泊しての視察となりました。・・・まずは、十津川復旧復興課の松井主幹より、開通した折立の仮設橋の工法やこの橋の開通によって多くの孤立集落の解消が図れたとの説明を受けました。
11時過ぎに十津川村役場を訪問し災害時の概要を伺いました。
皿谷慈禧村長が災害発生時の様子を話されている様子を見ていて、被害に合われて亡くなった方々や行方不明の方々への村長の心の苦しみを感じずに入られませんでした。 また、現地の土砂崩れの状況を自分の目で見て、自然災害に対する無力感を感じるばかりで、口から出るのは溜息だけ、今後の復旧~復興~将来への希望をどのようにみんなで考えれば良いのか?・・・
次に、五條市役所の大塔支所を訪問し、山田善久支所長から宇井地区崩落箇所、赤谷地区崩落箇所、赤谷キャンプ場の現状、避難誘導によって多くの方が助かっていたことなどを伺いましたが・・・十津川村と同様に災害による過疎化の進行をどのように防げばよいか?・・・高齢化率の高い大塔では復興の具体策として林業の活性化が絶対必要!とのこと・・・
最後に、野迫川村を訪問し、角谷喜一郎村長から最も被害の大きかった北股地区の崩落と土砂ダムの状況説明を頂き、現場の確認をいたしました。・・・全職員の迅速な対応で死者をださずに済んだことは奇跡的だと思いました。
今回の視察でお忙しい中、対応をしていただきました皆様に御礼申し上げます。
王寺町でも昭和57年8月に大水害を被っているため、当時のことを思い出しつつ、災害に対する備えを様々な角度から検討し、自然に勝つのではなく、被害を最小限にする、人的被害を出さないための行動計画の再構築が是非とも必要であると改めて感じました。(今後発生するであろう南海、東南海沖地震との複合的な災害対策も検討する必要があります。)財政上のことも大切ですが、人の命の尊さを考えずにはいられない視察となりました。
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