2月定例会を振返って
2016年03月25日
平成28年度奈良県一般会計予算と平成27年度奈良県一般会計補正予算(第4号)を合わせて、5000億円を超える大型予算の提案が行われました。(280325提出議案一覧)
私ども「なら維新の会」会派は、平成28年度奈良県一般会計予算、平成27年度奈良県一般会計補正予算(第4号)の、それぞれに修正案を提出しました。(280324当初予算修正表(A4)、280324当初予算修正表(A3)、280324補正予算4号修正表(A4)、280324補正予算4号修正表(A3))
理由;当初予算の修正案提出は、①県庁本庁舎の地階、2階~6階のエレベータホールの木質化として、予算1億1260万円が計上されています。 県庁は事務を行う場所であり、昨年度までにエレベータの機械更新と1階ホールの改修が終わっており、木質化を図るのであれば直接に県民や事業者に寄与する事業に予算を配当替えすべしとの考えです。
②6階の食堂については、長らく営業が行われていないので、予算1億8826万円で厨房施設などの改修を行ったうえで、業者へ貸し出しを行うものでありますが、既に、職員福利厚生施設の一つとして東棟1階にコンビニエンスストアが入居しており、高額な予算を支出して特定の業者への貸付(300万円/年×10年)する正当な理由が明確でないとして、当該予算の一般財源を教育費(図書、教材器具整備費、工業高校等備品整備費)へ配当替えを提案したものです。
また、議題26号? 、議題117号、118号、119号について反対をいたしました。
特に、議第118号は、議会議員の期末手当を人事院勧告に基づき増額(5万6千円程度/年)を行うものですが、昨年9月定例会において奈良県民所得が回復していないことなどを理由に10%の議員報酬を削減しました。・・・今回、少額であろうとも人事院勧告による手当の引き上げを認めることはできません。(1号、117号修正提案説明&反対討論 11P(最終分))
議決結果;280325 議決結果、評決結果;2802 表決結果一覧
また、平成27年度の新規事業として、大立山まつりが1月29日~2月2日の5日間で平城宮跡で開催されました。
新規の事業ということで、私どもの会派で入場者の調査を行って「大立山祭り」による経済効果を行うこととなり、5日間において定点での入場者数のカウント(スタッフや再入場者を含む)を行いましたところ約2万6千人の結果でしたが、主催者発表では、初日が大雨であったにも拘らず2倍近い5万1千人と発表があり、開催前の知事記者会見での3万人見込みを大きく上回った数字が発表されました。
・・・これは何かおかしいぞ!・・・(大立山まつり調査結果(中川議員作成資料))
ということで、予算委員会での追究となりました。・・・結局、主催者発表には重複カウントが数多く含まれる可能性があることを認めましたが、行政主導イベントのPDCAに対する信頼度が下がる結果となったことは否めません。
現在、ネットクーポンによる観光収入の増加などを含めてデータの検証作業中です。
行政が、主体となったイベントも必要かとは思いますが、投入される費用の全てが税金が原資であり、『最小の経費で最大の効果』を求められるのは当然なことだと思います。
「なら維新の会」会派は、議会の大きな役目である『行政の監視』を今後も行ってまいります。
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