3月定例議会(1日目)

2012年03月01日

平成24年3月1日(木)午前9時30分から定例議会が始まりました。 今日の傍聴者は延べ人数で35名。 大変多くの方が町長の施政方針(h24 施政方針)や各議員の一般質問を静聴されました。 私の一般質問は14:40~15:35 持ち時間1時間をほぼ使いました。

質問内容と回答の概要は次のとおりです。(再質問、再々質問は長くなりますので省略しました。)

(1) リーディングプロジェクトについて

王寺町新総合計画後期基本計画の第4章に、2009年度以降に着手しなければならない「リーディングプロジェクト」が定められておりますので、このプロジェクトの一部について質問しました。

王寺町の中期目標を定める王寺町新総合計画が2004年度に定められ、前期5年のまちづくりの成果を踏まえて、2009年度~2013年度の後期5年のまちづくり指標が後期基本計画に定められています。 各部署では、この目標達成に向けて努力されると同時に、各年度末には、それぞれの項目別に達成度の検証が行われていることと思います。

この後期基本計画の第4章、第1節王寺エコシティ構想では、

・ ユニバーサルデザインのまちづくりとして5項目

・ 環境に負荷の少ないエコライフの推進として5項目

・ 美しいまちづくりの推進として3項目

合計13項目が取り上げられています。 この中から、環境に負荷の少ないエコライフの推進については、『地球温暖化対策は最重要課題であり、王寺エコシティを目指して「王寺町地球温暖化対策実行計画」の策定を着実に推進し取り組む!』と、保井町長自身が、就任時の平成21年3月定例議会の一般質問に答えられており、就任後3年間が経過しておりますが、本計画に係る取組などの説明がありませんので、策定状況について質問しました。

<回答> 現在、策定準備中であり、委託は行わず職員により作成する。

第2節「出会いとにぎわいのまちづくり構想」として5項目が定められていますが、その中から「街なか商いの活性化」について尋ねました。

昨年のクリスマス商戦時には、商業活性化対策の一つとして、節電が呼び掛けられるなか、王寺駅南広場内にクリスマスツリーのイルミネーションを約1か月間設置されましたが、これ以外に、都市型イベントへの開催支援策として、地域住民に身近なリクレーションを提供できるよう、商業者や住民との連携による芸術・文化などについて、「まちなかの商業活性化」を図るイベントの計画、あるいは企画をされている具体的な内容について説明を求めました。

<回答>既存の商工会への補助で対応する。

第3節「人が輝く協働のまちづくり構想」では、住民自治の支援体制と住民活動のネットワークづくりが定められており、支援体制において、ボランティアセンターの設置について記載されております。 平成21年12月の第4回定例会において、同僚議員から「ボランティアセンターの早期設立が必要ではないか?」との趣旨の質問に対する保井町長の答弁では、『「奈良県総合ボランティアセンター」が開設され、ホームページを通じて情報の提供や参加募集が行われている。王寺町としては関係部署で適切に対応しており、設置の予定は無いが、社会福祉協議会とともに研究を行う。』とされていました。

これは、平成21年12月時点での保井町長の考え方であろうと思いましたので、3月11日に発生した東日本大震災、9月に発生した台風12号による紀伊半島豪雨による大規模土砂災害を踏まえ、想定外の災害が王寺町を襲うかもしれないという可能性に対する対策も、行政は考えるべきであり、あらゆる危機に対処するマニュアルと減災対策が必要であると考えております。

被災して、外部からのボランティアを受け入れる事態が発生するかもしれませんし、帰宅困難者を受け入れる体制を作らなくてはならないかもしれませんので、大震災の経験からボランティアセンターの整備について、現在の町長の考えについて質問しました。

<回答>現状のシステムが有効と考えており、ボランティアセンターの建設の予定は無い。

残念ながら、エコシティー構想による太陽光発電、小水力発電などへの取り組みや、新規の事業に対する積極的な姿勢の回答はありませんでした。

私は、ボランティアの皆さんが自由に交流できる場所としてのボランティアセンター建設が、災害時に最も重要な場所となると思っておりますので、今後も必要性を訴え続けます。

(2) 防災機能向上の施策について

平成23年3月11日に発生した東日本大震災の経験を踏まえて、日本全国の自治体において公共施設の防災機能向上や倒壊の危険がある家屋への対策、あるいは避難誘導などの内容の見直しを図られています。

王寺町でも自主防災組織の育成、学校教育施設の構造上の耐震対策などに取組まれ、平成23年度で学校施設の構造上の耐震対策は完了し、水道施設の耐震化にも着手されていますが、王寺町の公共施設の中には耐震構造上に問題のある施設が残されていることや大規模地震発生時に必要な災害時弱者に対する支援システムの構築などの減災対策などが課題である考えており、今後、実施すべき次の事業についての具体的な項目とスケジュールについて質問しました。

1)? 災害時弱者に対する支援システム構築と町単独の助成事業は?

<回答> 平成22年3月の計画書による台帳作成済みであり、町単独での災害時弱者への耐震シェルター補助は考えていない。

(アナログでは更新が大変なため、システム構築を尋ねました。 要介護4,5の方は自力で避難することが困難であるため、シェルターの補助制度創設を・・・)

2)? 耐震対策未実施施設の耐震化工事の時期は?(役場庁舎、水道施設、各社会教育施設)

<回答> 有効な補助制度の採択を受けて・・・

(今後の大きな課題として積み残しで、スケジュールの報告は無し。)

3)? 土砂災害複合危険箇所の公表(奈良県及び王寺町調査)

<回答> 防災基礎調査で公表されている以上のことは考えていない

ため池の決壊もあり得るので、土砂災害は県任せではいけない。)

4) 防災マップの見直しと公表

<回答> 今後、検討する。

5) 防火対策

<回答> 現状の消防体制で満足している。

(王寺には2地区15haの密集市街地が指定されており、地震時の大火を想定すべきで、新たな計画を検討する必要がある。 また、山林火災から住宅への延焼も考慮すべき。)

6) 王寺町防災の日制定

<回答> 9月1日「防災の日」が定められており、王寺町独自では不要と考えている。

多くの議員が、王寺町全体での非難訓練の実施によって、更なる防災・減災への意識付けが出来ると感じております。 粘り強く・・・取組みます。

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